ついにwordpressを商用利用!
- 2008年7月31日
- wordpress
2006年プー太郎時代の「webデザイナー養成科」を経て、現在本当に名刺の肩書きが「WEBデザイナー」(ほんとうはコーダーでいたい…)のmichyです。どうも。
この業界、毎日毎日新しい技術が出てきて、追いかけて追いかけて、息切れしながら懸命に生きております。
私の所属する会社ではCMSに「MovableType」を利用することが多く、クリエーターは皆MTユーザー。そんな中、私だけ…「wordpress」ユーザーです。これら二つの機能に、あまり大きな違いはありませんが…
つい先日、ある企業のプロジェクトサイトに「wordpress」を使用しました。
会社では過去にWPを使用したことはありませんでしたが、私がメインで制作するということや併設しているシステムがPHPであること、モバイル対応でなければならないこと などを考慮して初のWP導入に踏み切ったのでした。
WPに詳しい人が他にいないので相当な戦いではありましたが、いままでの失敗が生かされ、かなりスッキリとしたサイトとなりました。(いろんな意味で)
導入の最中はMTユーザーの上司に「wordpressは○○はできないの?」
「MTはできるんだけどさ」と付け加えられているような脅迫を受けながら、世のwordpressユーザーに助けられながら、様々なことをクリアできたことは、電車男さながらの偉業だったように思います。
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いまのWEB制作は、動的なサイトが主流となってきています。
作ったっきりのサイトよりも更新が頻繁にあることや、コンテンツ量が増えサイト内リンクが増えていくことは、ユーザーからもSearchEngineからも支持されます。もちろん内容の充実が一番重要であることは言うまでもないことですけど…
そんな膨大なコンテンツ量のサイトを管理するのは大変なので、動的なサイトにするんですね。そのために「CMS(コンテンツマネジメントシステム)」を導入するんです。ちなみにCMSの中には、SNSやWiki、Eコマースも含まれます。
CMSは様々な種類があります。
無料のもの、有料もの、改造可能なもの、日本語対応のもの、英語のみのもの、ブログ向けのもの、企業サイト向けのもの 携帯サイト向けのもの、言語がPerl、PHP…などなど。
この中から、一番適当なCMSを利用するのですが、検討するのが大変なんです。
日本で多く取り入れられている有名なCMSは「MovableType」(商用利用は有償、プラグイン一部有償)で、これはブログ系CMSと呼ばれますが、なになに!侮れません。CMSですから、作り手によって可能性は広がります。
MTコンテスト2007のグランプリ「http://wiredvision.jp/」
CMSでなければとてもできない かつ これがブログ系?と感心してしまいますね。
ちなみにMTは更新する際、静的ページを書き出します。(これが巨大なサイトの場合…ウゼーウゼー)
MovableTypeのライバルでもあります「wordpress」(天下無敵のオープンソース、プラグイン一部donationあり)もブログ系CMSではありますが、上のMTと同様にブログから逸脱したサイトを構成することも可能です。
なによりもオープンソースですから、無料なんですよ!
日本で一番売れてるCMSのMTと同じ、いやそれ以上なのではないか?といった機能を備えておきながら、無料なんです。
ということで「wordpressは世界で一番使われているブログ系CMS」なのです。(MTよりも使われています。)
テーマの作成にしてもPHPですので、多少のscript知識さえあれば、やっていくうちに慣れて、気が付けばプログラマーになっていたりして☆なんて可能性も秘めています。
wordpress導入例:http://www.urushikobo.com/ すばらしいですよね。このシンプルさにドキリ!
そんなwordpressに出会ったのは、先にも書きました「webデザイナー養成科」で恩師がチラっと紹介してくださったんですね。
そのときは「ブログかよ…やらないし 要らないよぉ 企業ブログ?そんなん必要とする企業なんてあるのか?」と疑問だらけでしたが、いざ勉強を進めていくと「企業ブログということではなく、多くの企業サイトがCMS導入で救われること」と「ブログ系CMSでも侮れないこと」、「無料のありがたさ」、「wordpressを取り囲む環境(人物たちの奉仕?の心)」が私をwordpressをグイグイと近づけて、いまでは虜になりました。
——-ここからは自分への戒めも含めて——————————————–
CMSを導入する際は、サイト構成、管理者の構成、掲載するまでのフロー、費用やサーバー、管理者の技術力などの条件に適したものを選ばねばなりません。単に「wordpressが使えるから導入」というような制作者側の要素だけで決めてしまわないようにするべきです。
クリエーターであるならば、CMSの性質を見極め、最適なモノを選択することが、誠意ある、心ある制作だといえます。ときに、CMS自体を導入するべきではないと判断することも必要でしょう。ただ制作以前の段階でCMSが要るか要らないかは十分に検討しておくべきでしょう。